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カイロプラクティックにおけるトーンについて

遠藤光政D.C.によると、カイロプラクティックの創始者DDパーマーは「私はカイロプラクティックをトーンにもとづいて発見した」と言っていました。

DDパーマーはカイロプラクティックを創始する以前の十年間、周波数の単位(Hz)で知られるドイツ人物理学者ヘルツ氏の考え方に傾倒し、磁気療法を行っていました。その間、人は何故病気になるのかその原因を塾考していました。そしてその結果、この世の中の全ての情報交換はトーンにもとづき、それは私達の体内でも同様であることを発見しました。

人の体には六十兆個の細胞があると言われますが、当時の人々もおおよそのことは知っていました。 神経系はそれらの一つ一つの細胞と直接つながっているわけではないのに直接的に情報交換を行っています。それは神経伝達物質と呼ばれる化学物質の働きによって行われ、その化学物質の受け渡しに必要なものが正しいトーンだったのです。トーンとは環境に存在する振動であり、周波数を意味しています。トーンが乱れると全身の調和が崩れ身体機能に不調を起こします。カイロプラクティックはその始まりから構造力学的な考え方にもとづいたものではなかったのです。当時の人々はトーン、周波数という考え方を理解できずにカイロプラクティックの歴史の初めの百年間はそれを置き去りにして来てしまいました。

(https://chiro-journal.com/old/2016/03/13275/)

 

思うに、トーンというものが、人体の全体性を見るようなものであれば、基本的にはイギリス経験論でヒュームのいう原初経験である印象のようなものだと思います。

人体をシステムとしてみたときに、それは全体性における印象ということになりますから、かの有名なアニメのエヴァンゲリオンでは、ハーモニクス…エヴァとパイロットの神経接続の調和状態、シンクロ率……エヴァとパイロットの神経接続の同期比率ということですが、エヴァとパイロットを身体と脳に置き換えれば、印象の中身・・・つまり、トーンの中身がハーモニクスとかシンクロ率のような感じのものだと考えると、下位のシステムの作動の調和や同期みたいな感じでしょうか。

この時の下位のシステムは、細胞とか、組織、器官などの還元的なシステムでもいいですし、レイヤー的な神経系、筋骨格系、循環器系などのシステムでもいいんですが、本来それぞれ勝手に動いているとするとそれらが創発的に周波数引き込み現象のような感じで、それぞれのゆらぎのリズムみたいなものが全体性のなかで調和してくると思われます。

この時、どこかの下位のシステムがその調和や同期に乗れなければ、全体のトーンが変化してくると思われます。

人体をシステムとしてみた場合、ハーモニクスは、脳に対しての細胞とか、組織、器官などの調和状態が正常かどうか、シンクロ率は神経系、筋骨格系、循環器系など各システムの同期比率で、一定の値まで行かないとシステム同士の連関がうまく行かない・・・と考えてもいいかもしれません。

つまり、一つ一つのサブシステムなりは正常に動いているのに、全体としてみると何かおかしい・・・というのがトーンの異常という感じでしょうか。

つまり、構成要素の作動は正常なのに、全体としてみたときに調和とか同期がうまくされないという感じです。

カイロプラクティックはこのような問題に対して治療を行うわけです・