当オフィスは、カイロプラクティックを中心とした徒手療法を行うことにより、人体システム全般に働きかける施療をしております。
そのため、特定箇所に問題があっても全身をみる施術を行います。
また、特定の病気を治すという治療は行なっておりません。
私は1979年からカイロプラクティックを学び、現代医療業界に30年以上在籍してきましたので、両者の限界や得手・不得手は十分に理解しております。
通常の現代医療やリハビリテーションなどでよくならない方や、問題があるのに異常なしの診断を受けた方は、是非一度ご相談ください。
カイロプラクティックでは、古典的には脊椎骨のズレにより神経圧迫が生じ、それにより『イネイト・インテリジェンス(先天的知能)』と言う人体が本来持っている生存のための知性の発現が阻害され問題を生じるとされており、この脊椎骨のズレた状態を『サブラクセイション(亜脱臼)』と呼んでおりました。この『サブラクセイション』を『アジャストメント(矯正)』することにより、『イネイト・インテリジェンス』の本来の働きを取り戻すという考え方でした。
当オフィスでは、この古典的なカイロプラクティックの概念を、より現代的に解釈をして施術を行なっております。
『イネイト・インテリジェンス(先天的知能)』は『生体システム』と考え、『サブラクセイション(亜脱臼)』は『システム作動障害』、『アジャストメント(矯正)』は『アジャストメント(調整)』として捉えております。
そのため、カイロプラクティックに一般的に見られる背骨を鳴らすような矯正行為はほとんど行いません。
また、生体システムは筋骨格系や循環器系、神経系など複数のシステムが独立連動し協調して作動しておりますが、その中でも『重心のスムーズな動き』が生体システムの基礎と考えておりますので、筋骨格調整からの重心動改善を主眼に施術を行なっております。『重心のスムーズな動き』の阻害からシステムの作動障害が生じますと、腰痛や肩こりなど動作構造上の問題だけでなく、頭痛や生理痛などの機能的な問題も生じます。また、脳神経系と身体の連携がうまくいかなくなるため、精神的にも疲れやすくなったり、スポーツ障害が起こりやすくなったりすることもあり、さらには特定の部分に重みがかかり続けることにより病気とは言えないレベルでの様々な内臓機能の変調や老化の促進、美容上の問題、妊娠時や出産後の問題など多様な問題を引き起こすことがあります。
この『重心のスムーズな動き』を取り戻すためには、脊柱骨盤を中心とした筋骨格の調整のみならず、呼吸力・循環力の活性化も重要であり、これらは精神的な部分にも影響を与えることがしばしばあります。また、皮膚・筋膜などの人体内の膜系組織は痛覚に深く関係しており、さらに人体内の三大網状組織である神経系・血管系・リンパ系に大きな影響を与えるため、膜系組織の不均衡緩和は呼吸力・循環力にも関連して『重心のスムーズな動き』を取り戻すための大きな要素となります。
当オフィスでは、このように全人的な施療を基本理念としております。