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徒手療法における人体の捉え方1

医師を含めて一般的な認識として、整体やカイロプラクティックといえば、骨の歪みを治すというような治療を思い浮かべられると存じます。
医師の方々には、歪んでいる骨を手で治せるのかとか、そもそも骨がずれては動けなくなるだろうというお考えの方も多いと思われます。
これは手技治療に対する解釈を、現代医学的な概念で捉えるからそのようになってしまうのであろうと考えます。
通常、現代医療は人体を複数のシステムに分けて、循環器系とか、脳神経系とか、消化器系とか、筋骨格系いう形で、それぞれのシステムに対しての治療を行います。
そのため、現代医学では人体の中の循環器系とか、脳神経系とかいう個別の複数のシステムがあるレベル以上の問題を起こさなければ病気としてうまく診断できないわけです。端的に言えば病名がつかないので病気ではない、あるいはまだ病気というほどの状態ではないというように把握してしまいます。
カイロプラクティックをはじめとする徒手療法では、そのような区分はいたしません。
人体を一つのシステムとして捉えております。この場合、循環器系とか、脳神経系とかいう個別のシステムにおける問題が軽微なものであっても、複数集まることにより全体的なシステムの問題として現れる場合があります。
この時、通常は個別のシステムに問題が現れて、全体のシステムの問題になるのではなく、全体的なシステム自体の作動の偏りが個別のシステムに問題を生じさせ、それが複数になることで、さらに全体的なシステムの作動の自由度がなくなり、人体の様々な問題として現れてくるということが多いように思われます。
では、この全体的な人体のシステム異常とはどのようなものかというと、基本的には人体に常にかかっているストレスに対する許容能力の低下と言えます。
もっと単純に言えば、人体システムの作動が固着してしまい、ちょうどレコードの針が同じところで飛ぶようにシステム作動がループして、特定の部分に過度なストレスを与えるようになり、結果的にストレスに対する許容能力が低下してしまうという感じです。
外環境に対して、人体に限らずすべての生体が常に行なっていることに運動があります。
あらゆる感覚、呼吸、栄養素の補給などは、すべてこの運動のためにあると言っても良いと思われます。