問題点
新型のため、免疫がないので誰にでも感染して急速に広がり、感染者は厳密な隔離を要するため医療崩壊を起こしやすい。
感染を防ぐには他者との接触を断つしかないため、社会活動、特に経済活動に深刻な影響を与える。
症状から見た場合
・元気な子供にとっては、ただの風邪。
・高齢者、喫煙者、持病持ちは重症化しやすく死亡することもある。
感染した場合
・症状が発現する前から、他者に感染する。
・発症前々日から前日が、ウイルス排出量のピーク。
・感染の45％は発症前の元気な人から、40％は症状のある人から、10％はエレベーターのボタンやドアノブなどの接触面を介して、残りの5％が無症状感染者からと言われている。つまり、症状の出ている人が自主隔離すれば感染の40％は防げる可能性があるということ。
・ただし、感染者のうち他者に感染させる者は２割であり、感染者の８割は誰にも感染させない。
・20歳未満は成人より感染しにくく、10代の感染者の８割は無症状。
・70歳以上では７割に症状が発現する。
発症した場合
・８割は軽症で１週間程度で治癒する。
・２割が肺炎の悪化により呼吸困難になり、酸素吸入が必要となる。
・発症者全体の5％に、人工呼吸器や人工心肺を装着する必要がある。
・発症者全体の2〜3％が死亡する。
軽症者の定義
自宅で回復が待てる状態で、心肺機能に対する外的な補助を必要とせず、外来などで点滴や解熱剤を使用しながらも、食事や水分摂取が可能な状態の患者をいう。
以上、今までに一般的に言われていることをまとめてみました。
死亡率は検査数に左右されるので、純粋に死亡者数を見た方が良いでしょう。超過死亡という概念がありますが、これは「感染症によって直接に死亡が引き起こされた場合」と「感染症によって原疾患（患者が以前からもっていた基礎疾患）が悪化することによって間接に死亡する場合」を含めて考えることです。インフルエンザでは近年の最多は1998/99シーズンで超過死亡者数は35,000人超、2018/19シーズンは2,000人程度のようです。ちなみに日本におけるスペイン風邪の感染者数は2380万人（当時の人口は5000万人程度）、死亡数は約39万人のようです。
新型コロナウイルスでの死者数は現時点で1500人のようです。