当オフィスでは重心制御の柔軟性を主体に施術を行なっています。
なぜ、重心制御なのかというと、重心の偏り自体が問題ではなく、重心の固着といいますか、重心を動かすことができにくい状態が、人体に大きなストレスを与えると考えているからです。
本来、重心は偏っています。
偏りによって動き出しやすくなっているわけです。
つまり、人体というものは重心が安定した静止状態にあるわけではなく、常に運動を行おうとして重心を振り出しているような状態が正常なわけです。
これも、ある範囲でゆらぎがあって、その範囲内で重心は偏りを見せます。
このゆらぎがなくなる場合や重心が特定の方向に振り出されすぎて、他の方向に行きにくくなっている場合などは運動の自由度が低下します。
これは、同時に内臓器にもストレスを与えてしまいます。つまり、特定の荷重がいつも同じように内臓器にかかってしまうということです。
これにより、内臓自体は病気とは言えないまでも、その機能が低下したり、あるいは無理無理機能することで機能亢進を起こしたりする可能性があります。これは微々たる変化ですが、常に神経系に負担をかけてしまいます。長きに渡れば神経系が疲弊してしまう可能性があります。
このように、重心制御に柔軟性が得られると、内臓器の自由度が増し、結果呼吸力が強化されます。呼吸力の円滑化は循環の円滑化になり、また、各器官の機能が十全に働く素地となります。
このような呼吸力の強化安定性が得られると、結果的に重心制御の円滑化が安定維持されるわけです。